月経不順・排卵障害


排卵障害について

排卵:正常のかたは、月経開始から14日目頃に、卵巣から卵子が飛び出ます。これを排卵と呼びます。

排卵障害:卵子の発育が不十分の場合、排卵が順調に起こらなくなります。これを排卵障害と呼びます。

無排卵症:排卵障害が重症になると全く排卵が起こらなくなります。これを無排卵症といいます。

正常月経:月経開始から14日目頃に正常に排卵が起きた後、妊娠しなければ、排卵の2週間後に月経が来ます。

排卵障害の症状:なかなか排卵しないかたは、月経が不順になったり、月経以外の出血が起きたり、月経が止まってしまったりします。排卵障害が長引くと不妊症になります。

排卵障害の原因

1.脳内に原因があるもの

 

a.視床下部性

 機能的失調:心因ストレス、スポーツ、体重減少、肥満、ピル服用後など
  ほとんどの排卵障害はこのタイプです。
 器質的失調:脳腫瘍、外傷、X線、脳炎など
  極めてまれです。

b.下垂体性:下垂体腫瘍、大出血後の下垂体の異常など

 下垂体の腫瘍やある種の薬剤服用によりお産もしていないのにお乳が出る場合があります。この場合排卵障害が起こります。

2.卵巣に原因があるもの

 

早発閉経:40歳未満で月経が止まってしまいます。
多嚢胞性卵巣症候群:若い方で排卵障害が強いかたにしばしば見られます。

 

排卵障害の原因を知るための主な検査

1.基礎体温:排卵障害の程度をみるために参考になります。
2.ホルモン検査:下垂体や卵巣からでるホルモンの量を測ります。
3.超音波検査:排卵日の卵巣の形をみると、卵巣の働きがわかります。
4.その他の特別な検査

 

排卵障害の診断法 

1.基礎体温

 

正常二相性:月経直後から2週間の低温相の後、2週間の高温相があり、再び低温相になると同時に月経が来るパターンです。
異常二相性:月経から14日よりかなり遅れて高温になったり、高温相が10日未満と短かったり不規則な高温相となるパターンです。排卵障害があります。
低温一相性:全く排卵がないと高温相がありません。無排卵症です。

2.視床下部、下垂体機能の判定

 

下垂体から出るLHおよびFSHというホルモンが卵巣に働くと卵巣からエストロゲンという女性ホルモンがでます。
LHおよびFSHが低いかたは視床下部や下垂体に問題があります。視床下部と下垂体のどちらに異常があるかを判定するためには、LHとFSHを一時的に多く出させる視床下部のホルモンを注射して、反応の違いで判定します。
LHだけが異常に高い多嚢胞性卵巣症候群という病気もあります。
また、下垂体からお乳を出させるプロラクチンというホルモンが異常に多く出ていないかどうかの検査をします。プロラクチンの値が高いと排卵障害が起こります。

3.卵巣機能の判定

 

卵巣の働きが悪いと、 LHとFSHが高くなります。これは下垂体からこれらのホルモンを出して少しでも多くの女性ホルモンを作ろうとするからです。ちなみに、閉経後には誰でもLHとFSHが高くなります。
卵巣機能の判定のために卵巣のエストロゲンというホルモンの量を測ります。また、排卵後には卵巣からさらにプロゲステロンというホルモンが出ますので、この値も測ります。
排卵日直前に超音波で卵巣を観察すると、卵巣の表面に直径2cm位のまるい袋がみえます。これは卵胞と呼ばれるもので、その中に針の先ほどの大きさの卵子が入っています。卵胞の大きさを測ることによって卵巣の機能が簡単にわかります。

4.その他の検査

 

甲状腺の働きが悪いと排卵障害が起こりやすいので、甲状腺ホルモン検査をする場合があります。
また、ごくまれな病気が疑われる場合に、特別な検査を行います。


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