泌尿器疾患(腎炎、ネフローゼ)


C. 腎炎、ネフローゼ
妊娠前に妊娠可能かどうかの判断が重要です。
1.急性腎炎:妊娠中の発症はまれです。治癒後12カ月をへてから妊娠を許可します。

2.急速進行性腎炎:要治療のため妊娠は禁止です。

3.慢性腎炎:クレアチニンクリアランス(Ccr)という腎臓機能検査の値が70ml/分 以上で病態が安定していれば妊娠許可、Ccr<50ml/分の場合やCcrが50〜70ml/分でも尿蛋白2g/日以上、拡張期血圧95mmHg以上の場合は妊娠禁止です。

4.ネフローゼ症候群: Ccr>70ml/分以上、尿蛋白1〜2g/日までで6カ月間安定していれば妊娠許可します。尿蛋白3.5g/日以上の場合や尿蛋白2〜3.5 g/日でCcr<70ml/分の場合は妊娠禁止です。
 #腎炎、ネフローゼの組織型と妊娠:一般に微小変化型や膜性腎症は妊娠による影響が少ないと言われています。


妊娠に対する影響:腎臓病のある妊婦さんは妊娠中毒症になりやすいので、妊娠の初期からの注意が大切です。妊娠すると血清クレアチニンが低下するので妊娠中は血清クレアチニンが1.0 mg/dlでも十分異常値です。血清クレアチニン>1.5mg/dlの場合は特に注意が必要です。

 


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