月経不順の治療開始の目安
 月経が不順だったり、何カ月も月経が来ない方はたくさんいらっしゃいますが、実際に産婦人科へ来られるかたはごく少数です。月経がなくても普段の生活に支障はないかも知れませんが、放置すると将来不妊症になる場合もあります。
 
月経不順とは
 正常な月経とは月経周期が25〜38日の間にあって、毎月の変動がせいぜい6日までのものをいいます。月経周期が正常範囲内にない場合に月経不順といいます。月経の期間も3〜7日以内にあるのが正常です。
 初経から1年程度の間にみられる月経は無排卵性月経といって月経はあっても排卵はありません。そのため初経後3年未満の間は少々月経が不順でも問題ないことがほとんどです。その後次第に排卵するようになって月経も規則的になってきます。20歳未満の女性で基礎体温が2相性の人は約半数に過ぎません。
 15歳ではまだ無排卵の人が多いのですが20歳になるとちゃんと排卵する人の方が多くなります。産婦人科的には15〜17歳を過ぎて月経不順が悪化するタイプは要注意です。
 
無月経とは
 妊娠していないのにこれまであった月経が3カ月以上止まった場合、続発性無月経といいます。満18歳になっても初経が起こらない場合、原発性無月経といいます。原発性無月経の方には重大な病気が隠れていることが多いので、15〜16歳を過ぎても初経が起こらない時には早めに産婦人科で検査を受けて下さい。
 
月経が止まる誘因
 それまであった月経が止まる原因はたくさんありますが、最も多いのは無理なダイエットなどにより体重が急に減少することです。精神的なストレスや過度の運動も月経が止まる原因になります。体重が10kgも減ると必ずといってよい程月経が止まりますし、数kg〜5kg程度でも1週間〜数週間といった短期間に減少した場合には月経が止まることがよくあります。
 
検査・治療開始の目安
 月経不順の検査や治療を要する場合について簡単にまとめてみました。初経後の期間や年齢などによって治療の目安が多少変わってきます。
 15歳を過ぎたら、最低でも3カ月に1度は月経が来るのが望ましい状態です。

初経後3年未満

要検査

8カ月間以上月経が止まった。
明らかに月経が止まる誘因があって3〜7カ月間月経が止まった。

要治療

明らかに月経が止まる誘因があって8カ月間以上月経が止まった。


初経後3年以上(15〜17歳)

要検査

3〜7カ月間月経が止まった。

要治療

8カ月間以上月経が止まった。
明らかに月経が止まる誘因があって3〜7カ月間月経が止まった。


18歳以上

要検査

月経が1カ月以上遅れた。

要治療

3カ月間以上月経が止まった。


結婚予定の場合

要検査

毎月2〜3週間以上月経が遅れる。

要治療

毎月1カ月以上月経が遅れる。


結婚後の場合

要検査

毎月1週間以上月経が遅れる。
基礎体温の高温相が10日未満。

要治療

毎月2〜3週間以上月経が遅れる。
結婚後2年以上妊娠しない。

 
最後に
 思春期〜結婚前の月経不順の検査や治療には内診が不要の場合がほとんどです。腹部超音波検査、血液検査(ホルモン測定など)、基礎体温測定などで十分な診断と治療が可能です。卵巣機能が悪くなって月経が不順になった場合、長期間放置すればするほど卵巣機能が悪化し悪循環に陥りますので、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

 


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