クラミジア検診のすすめ
クラミジア感染症の流行
性器のクラミジア感染症は現在先進国で最も流行している性病で、日本でもクラミジア感染症は男女ともに最も多い性病です。
男性の淋菌性尿道炎はかつては最多でしたが、エイズキャンペーンの好影響で激減しました。それに代わってそれほど減少しなかったクラミジア性尿道炎が増えてきました。女性のクラミジア感染症は増加を続け現在も最多です。
クラミジア感染率
男女ともに10代後半から20代前半のクラミジア感染率が非常に高率です。女性はクラミジアに感染しても症状が出ないことが多く、70〜80%は無症状であると言われています。20歳代前半の一般女性の約6%がクラミジアに感染していると推定されています。産婦人科を受診される20歳前後の女性でみると20%位がクラミジア陽性です。
クラミジアと淋病の男女比
淋病は男性に多く、クラミジア感染症は女性に多い病気です。女性のクラミジア感染例は男性の2〜3倍もあります。
クラミジアが女性に多いのはクラミジア性尿道炎の潜伏期が平均33日で淋菌性の12日よりはるかに長いのでその間に男性から女性に感染する機会が増えることが大きな原因であると考えられています。
クラミジア感染症の症状
男性の尿道炎の場合、尿道から膿が出るとか排尿時に痛みがあるとか症状がわかりやすいのですが、女性の場合は子宮の入り口に感染しても無症状のことが多いために慢性に感染が続きやすくなります。黄色いおりものや少量の出血がクラミジア感染によって起こることがあります。
子宮の入り口から卵管を通じておなかの中まで感染すると入院が必要なほど強い腹痛が起こることがあります。クラミジアが卵管に感染して卵管炎が起こると卵管がつまったり卵管の動きが悪くなって不妊症の原因になります。腹痛などの症状がなくても知らない内に卵管の炎症がすすんでいることもあります。またクラミジアに感染して卵管に炎症が起こった人は子宮外妊娠になりやすくなります。若い人のクラミジアの治療が必要な大きな理由が不妊症と子宮外妊娠の予防です。妊娠前からクラミジアに感染していても特に問題ないことが多いのですが、妊娠して初めてクラミジアに感染すると流産することがあります。またクラミジアはお産までに治しておかないと赤ちゃんが産道を通るときに感染して結膜炎や肺炎の原因になります。
クラミジア自己検診
クラミジアの検査は一般に子宮の入り口の頚管という部分をこすることによって行います。そのためには内診台にのって検査をする必要がありますので、どうしても心理的に抵抗がある方がたくさんいらっしゃいます。
クラミジアの検出感度の非常に高い検査法を使うと、自分で綿棒を腟内に挿入するだけで検査をすることができます。自分でできる検査法なので心理的に産婦人科の診察に抵抗がある方に推奨される検査です。
クラミジア自己検診の実際
クラミジア検査用の綿棒、容器をお渡しします。院内トイレあるいは自宅で自分で検査を行い、検査後できるだけ早く容器を提出して頂きます。数日以内、遅くとも1週間以内に検査結果が出ますので、結果が陽性の場合はクラミジアに効く抗生剤を7日間のんで頂きます(1回だけ服用するタイプの薬もあります)。
クラミジアはひそかに流行しています。将来結婚を控えた若い女性の健康管理法の一つとしてクラミジア検診を利用して下さい。
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