早産


早産とは妊娠22週以降37週未満の分娩のことを早産といいます。
早産の頻度:わが国では約5%です。
 自然に起こる早産が3/4です。残りの1/4は、妊娠中毒症・胎盤早期剥離・前置胎盤・胎児仮死などのために人工的な早産になります。
 
週数別の早産率
 従来から、妊娠20〜32週は安定期とされ、この時期の妊婦健診が軽視される傾向にあります。
 最近の新生児学の進歩により、妊娠32週以降に生まれた赤ちゃんは比較的簡単に治療することができるようになりました。
 当院では、早産の徴候を早期に発見、治療するための検査を行います。
 
早産の注意が必要な方
 ・妊娠12週以降の流産を経験した方
 ・早産・死産を経験した方
 ・双胎の方、妊娠の中期に出血が合った方
 ・妊娠中に、膀胱炎・腎盂腎炎・腟炎などの治療をした方
 ・子宮筋腫がある方、子宮の形の異常がある方
  など
 
早産の予防の決め手は、切迫早産を早急に治療することです。
切迫早産:早産の初期症状が現れた状態を、切迫早産といいます。
 以下の症状が重要です。
A.直ちに入院が必要な症状(重症で治療困難です)
1.水が流れる様なオリモノ(破水)
2.下腹痛:特に規則的で月経の様な痛みがある場合や出血を伴う場合。
3.出血:血の固まりがでるほど多い場合や痛みを伴う場合。
B.できるだけ早く検査が必要な症状(早産が予防できる場合があります)
1.水っぽいオリモノ
2.出血や血液の混じったオリモノ
3.不規則な下腹部痛や何となくおなかが張る感じ
注意:自覚症状がなくても入院が必要なほどの切迫早産のことがあります。
 
切迫早産で入院した場合の治療目標
1.妊娠22〜23週:この時期の早産の場合、赤ちゃんの救命は困難。
2.24週〜27週:赤ちゃんの体重が750g未満だとかなり治療困難。
3.妊娠28週(1,000g ):第1目標。この時期までもつと赤ちゃんの救命率は急激に上昇します。
4.妊娠30週(1,500g):第2目標。後遺症の心配がかなり減ります。
5.妊娠32週(1,800g):第3目標。赤ちゃんの治療はかなり楽になります。
6.妊娠34週(2,000g):第4目標。生まれてしまってもまず大丈夫です。
7.妊娠35週後半:最終目標。早産ですが、治療不要のことがほとんどです。

 


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